公立高校入試問題の分析【英語】

リスニングは、あらかじめイラストや選択肢の内容からポイントをしぼる!
長文読解では、指示語に注意して内容を正確に読み取ろう!
作文を含め、記述式問題への対応がカギになる!

公立高校入試の出題傾向

前・後期とも大問は5題、全体で30問程度。第1問は、前期がリスニング問題のかわりに対話文完成と発音強勢、後期がリスニング問題、第2問は適語選択問題と適語補充問題、第3〜4問は長文総合問題、第5問は英作文という構成。

『文法項目は1・2年内容を中心に、まんべんなく出題』

基本〜中難度の問いが多く、細かい知識を問うものや極端な難問が登場することはめったにない。3年間で習う文法項目が題材や設問中にまんべんなく登場するが、設問は1・2年内容を中心に、動詞の用法や疑問詞、不定詞、名詞などがよく出題される。ほかに、動名詞や接続詞も選択肢によく登場する。3年内容は関係代名詞が何らかの形でほぼ毎年出題され、現在完了の出題も多い。

『出題内容は読解・表現力中心!』

第2問は英文法の基礎知識をみる問題だが、第3〜5問では内容理解に重きを置いた出題が中心。

「内容に合う文の選択」では、選択肢は本文中の表現を別の表現で言いかえたものが多い。日本語記述では、指示語の内容などを説明させるものが代表的で、重要文法を含むのが基本。「空欄に合う文の選択」では文脈理解が、条件英作文・部分英作文では表現力がそれぞれ問われる。英問英答では疑問文に対する受け答えの力も試される。

1・2年内容のポイント
動詞の変化では、主語や時制に合わせた変化、疑問文の受け答えに注意。不定詞の基本用法は直接・間接にさまざまな形で出題される。動名詞では〈前置詞+〜ing〉の形に要注意。助動詞の疑問文は、勧誘・依頼など、場面に応じた使い分けができるようにしておこう。How about〜ingなどの同意表現にも注意。前置詞はイディオムの形で出題されることも多いので、基本的なものは押さえておきたい。形容詞・名詞・副詞は、適語選択・補充問題でよく出題されるので、それぞれの語の意味や用法をしっかり身につけておこう。
3年内容のポイント
現在完了は継続・経験用法の出題が多い。不定詞の応用は日本語記述などにからめて出題されることが多い。関係代名詞や間接疑問文は、内容に合う英文の選択肢で出題されるほか、並べかえでもよく出題されるので、語順をしっかり確認しておこう。
文法・作文のポイント
英作文は、基本的な文法事項が一通り頭に入っていれば十分に対応できる。できるだけ平易な表現を使うことが大切。
読解のポイント
内容に合う英文の選択、文の並べかえでは同意表現の見きわめがポイント。いろいろな表現に慣れておこう。動詞は、不定詞⇔動名詞、能動態⇔受動態のように形が変わることが多いので要注意。日本語記述では、キーになる文が必ず近くにある。問いの内容に注意して適切にまとめること。

難易度・平均点

2017年 2016年 2015年 2014年 2013年
前期 後期 前期 後期 前期 後期 前期 後期 前期 後期
63.3 64.0 55.6 61.6 65.2 68.7 62.5 52.6 56.2 53.4

過去5年間の平均点は上の表の通り。

2017年度は前・後期とも2016年度よりも易しくなった。この3年、以前よりも平均点が高めで推移しているが、第2問で比較的得点しやすい文法問題が出題されていることが影響していると思われる。

今年度入試の対策法

文法

1・2年内容の出題比率が高いので、3年の学習と並行して、早い時期に文法の基礎固めを行っておきたい。特に動詞の用法は徹底的にマスターすること。一般動詞には、(1)三単現の-s[es]、(2)過去形などの-ed、(3)進行形や動名詞の-ingがつくので、どのような場合にどのような形が用いられるのかを、しっかり理解しよう((1)の付け忘れなどは要注意!)。

その他、疑問詞のある疑問文の作り方と、受け答えも繰り返し練習したい。いずれも教科書レベルの基本文を正確にマスターし、問題集などで演習を行うとよい。

長文読解

まず本文のテーマ・話題を大まかにとらえた上で、話の流れを正確におさえることが大切。it、 that、 soなどの指示語の内容を読み取る練習を、実際にいろいろな英文でやってみよう。

英作文

基本表現を場面に応じて使い分けられるようにしておきたい。自由英作文は配点が高いので、十分に対策しておきたい。他府県の入試の過去問にはレベルの高いものも多いので、実力養成には最適。

その他

リスニング問題は、あらかじめイラストや選択肢から問いの内容を推測し、ポイントをしぼって聞き取るようにしよう。

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