「特別な解法」や公式のようなものはない。日本語で書かれた文章を正確に読み取り、答えるだけである。答えは本文中にある!
大問は6題。本文の内容に関する対話からの出題があるのが特徴的で、文学的文章や説明的文章、古文でよく出題される。作文は、「グラフ」、「キャッチコピー」、「俳句」、「投書」などの資料をふまえて、自分の考えやそのように考えた理由を書く問題が出題されることが多い。出題分野と配点は次のようになっている。
2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2020年 |
---|---|---|---|---|
59.0 | 70.9 | 58.0 | 61.2 | 55.6 |
過去5年の平均点は上の表の通り。平均点は60点前後になることが多い。
小問数が多く、最後の大問には160字~200字の作文があるため、時間配分が重要になってくる。一つの問題に気を取られていると、最後まで進めずに終わってしまうこともある。効率よく得点するために、日頃から時間を設定して演習するとよい。また、先に設問を読むことで、どのような観点で本文を読めばよいかがわかり、主題を把握しやすくなる。配点の大きい作文から始めるのも一法。
記述力は、演習→復習を繰り返すことによって確実に高めることができる。あきらめずにとにかく「書く」ことが重要である。
行動・会話・情景描写などが、どのような「心情」を表しているのかを考えながら読むこと。場面の設定や展開、人間関係なども重要な手がかりとなる。
具体例や経験などの事実を述べた部分か、筆者の主張や考えを述べた部分かを意識しながら読むこと。文中でくり返される表現は必ず核心に関わる。また、文章構成を考える上で、段落ごとの中心文や、段落と段落の関係を押さえることも重要である。その際、接続語も重要な手がかりとなることを押さえておこう。
主語や話者は省略されていることが多いので、常に意識しながら読み進めること。代表的な古語の意味やかなづかいも押さえておこう。漢文は、返り点(レ点、一・二点)を押さえれば、あとは古文と変わらない。
漢字の読み書きだけで14点分あることを忘れないこと。漢字は日頃から正しい筆順で、丁寧に書くことを心掛けよう。
「話すこと・聞くこと・書くこと・読むこと」に関する基本的な表現力、活用力をみる出題が多い。教科書で取り上げられている日常生活や社会生活に関わる事項(スピーチ・プレゼンテーション・話し合い・インタビュー・案内文など)の基本をしっかり押さえておこう。
まずは設問を正確に読み取り、文章構成・形式を整えること。普段から、テーマを決めて、本番と同じ字数で書く練習を重ねることが重要である。