公立高校入試問題の分析【国語】

「特別な解法」や公式のようなものはない。日本語で書かれた文章を正確に読み取り、答えるだけである。答えは本文中にある!

公立高校入試の出題傾向

大問は5題。2021年には、第1問の小問数が1題、配点が2点減り、その分、第4問の小問数が1題、配点が2点増えた。本文の内容に関する対話からの出題があるのが特徴的で、文学的文章で出されることが多いが、過去には説明的文章や古典でも出題されたことがある。

  • 第1問「漢字・言語事項・実用的文章」(14問・30点)
  • 第2問「文学的文章」(6問・20点)
  • 第3問「説明的文章」(6問・20点)
  • 第4問「古典」(4問・10点)
  • 第5問「作文」(20点)
読解分野のポイント
文学的文章は小説が中心。登場人物の心情に関する問題が必ず出題される。心情は、会話や行動、情景描写などに間接的に表現されていることが多い。
説明的文章は論説文が出題されることが多い。筆者の考えや要旨をまとめる40〜50字程度の記述式問題が必ず出題される。理由や内容を説明する設問も多い。
記述式はそれぞれ1~3問出題される。記号選択、抜き出しも多い。
漢字・言語事項・実用的文章のポイント
漢字の読みは中学校で習った漢字が中心、書きは小学校配当漢字から出題される。過去、正答率の低い問題は、訓読みの漢字や、普段あまり馴染みのない熟語が多い。
実用的文章は、インタビューや話し合い、スピーチなど実用的な素材文が与えられ、そこから韻文、敬語、ことわざ、熟語、表現に関する問題などが出題される。
表現や発言の役割に関する問題などが出題される。文法、四字熟語、敬語などの言語事項が出題されることもある。
古典のポイント
標準的な古文(説話・随筆)が中心で、和歌や俳句を含むものが出題されることもある。
かなづかいや漢文は言語事項分野(小問レベル)で出題されることもある。
設問は、全体の内容や主題に関する問題、かなづかいや主語、15〜25字程度の記述式(現代語で答える)問題が定番。
作文のポイント
与えられたテーマについて、自分の考えやその理由、体験などを百六十字〜二百字でまとめる。

難易度・平均点

2021年 2020年 2019年 2018年 2017年
61.2 55.6 67.2 61.7 60.8

過去5年の平均点は上の表の通り。年度によってバラツキが大きい。

今年度入試の対策法

小問数が多く、最後の大問には百六十字~二百字の作文があるため、時間配分が重要になってくる。一つの問題に気を取られていると、最後まで進めずに終わってしまうこともある。効率よく得点するために、日頃から時間を設定して演習するとよい。また、先に設問を読むことで、どのような観点で本文を読めばよいかがわかり、主題を把握しやすくなる。配点の大きい作文から始めるのも一法。
記述力は、演習→復習を繰り返すことによって確実に高めることができる。あきらめずにとにかく「書く」ことが重要である。

文学的文章

行動・会話・情景描写などが、どのような「心情」を表しているのかを考えながら読むこと。場面の設定や展開、人間関係なども重要な手がかりとなる。

説明的文章

具体例や経験などの事実を述べた部分か、筆者の主張や考えを述べた部分かを意識しながら読むこと。文中でくり返される表現は必ず核心に関わる。また、文章構成を考える上で、段落ごとの中心文や、段落と段落の関係を押さえることも重要である。その際、接続語も重要な手がかりとなることを押さえておこう。

古典

主語や話者は省略されていることが多いので、常に意識しながら読み進めること。代表的な古語の意味やかなづかいの基本も押さえておこう。漢文は、返り点(レ点、一二点)を押さえれば、あとは古文と変わらない。

漢字

漢字の読み書きだけで16点分あることを忘れないこと。漢字は日頃から正しい筆順で、丁寧に書くことを心掛けよう。

実用的文章

「話すこと・聞くこと・書くこと・読むこと」に関する基本的な表現力、活用力をみる出題が多い。教科書で取り上げられている日常生活や社会生活に関わる事項(スピーチ・ディスカッション・インタビュー・アンケート・手紙・新聞・案内文など)の基本をしっかり押さえておこう。

作文

まずは設問を正確に読み取り、文章構成・形式を整えること。普段から、テーマを決めて、本番と同じ字数で書く練習を重ねることが重要である。

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